どうしてウチの子ばかり、つらい目に遭わせるんですか!?

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

どうしてウチの子ばかり

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そして、急にナオミの話に戻りました。

「先生、どうして、うちのナオミにばっかり、つらい思いさせるんですか?!」と。

「私が?」と聞き返したら、

「そうです。先生です。」ときました。

この理不尽はなに?!

ここにきて、さすがに、「ちょっとまてよ」と思いました。

「力が及ばす悲しい思いをさせたのは申し訳なかったが、私がナオミにつらい思いをさせようと、仕組んだわけではない。」

これを力説しました。

それに対しナオミ母親は、「先生の仕事は生徒に悲しい思いをさせないことでしょ」と反論してきました。

「ナオミを次々とつらいめに遭わせ続けた元凶が私?」

「この理不尽は何?」と、思いました。

長時間の電話で、私が聞いてもどうしようもない内容の愚痴にも付き合わされ、あげく、さらにこれ?と思い、

正直私もキレてしまいました。

先生、どうか辞めないでください

「関わる生徒全員何十人でも何百人でも、一瞬たりとも悲しい思いさせない様にするのが教師の仕事だっていうんなら、そんなのムリです!

私に教師辞めろって言いたいんですか?」

そうしたら、ナオミ母親は、また一転、

「先生、どうか辞めないで下さい。」と、私を説得しだしたのです。

聞くことに疲れ、気力喪失…

ナオミ母親は、さんざん文句をつけておきながら、

必死で私を慰め「辞めないで下さい」と説得し続けました。

「先生だけが頼りなんです」

「先生だから、こうして話すことができるんです」という言葉も飛び出しました。

私にしてみれば、ナオミ母親に対して「辞めます」宣言をしたつもりはないので、

「辞めないで」と説得されること自体疑問でした。

(私が言った「辞めろって言うんですか?」に対して、そういうつもりはないと応えれば終わる話)

「そもそも、辞めたいとは言ってませんよ」と言おうとしても、口をはさむスキがない。

というか、そこまでの方向性定まらず、乱れ打ちともいえる言葉を聞くこと自体に疲れていて、気力を失っていました。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。