疑心暗鬼による残念なスパイラル

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

本人はいつも一生懸命なのに

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転じて、私の友人の話です。

学生時代からの付き合いの、春奈です。

春奈は、常に、周囲の人に気を遣っていました。

学生時代からの流れでボランティア活動に携わり、私も同じ場に同席することが多いのですが、周囲の人から距離を置かれがちでした。

周囲の人は、「なにが気に障るかわからないから、近づきにくい」と言っていました。

でも、春奈本人は、いつも一生懸命。

いっつも。

周囲に気を遣い過ぎて、ちょっとした表情変化に過敏になりがち。

「ひょっとして嫌われている?」と思い込みがち。

それが疑心暗鬼を生み、それに捕らわれて本人内の思い込みは現実から離れていく一方。

そんな残念なスパイラルに、はまっていました。

多くの仲間からの心遣い

でも、春奈が階段で転倒し骨折して入院した際、多くの仲間からのお見舞い等の心遣いに触れる機会になりました。

それ以降、「近づきがたさ」は、なくなりました。

笑顔を見せることも、多くなりました。

(周囲の受けとめや態度も自然なものになりました。)

でもそれは一時的なもので、時間の経過とともに、本人の“考えすぎる傾向”は、また徐々に浮上し、強まってしまったのです。

全くの杞憂にしか見えない

春奈に言わせるとこうです。

あの人は、自分(春奈)を嫌っている。

全身で私(春奈)を拒否している。

こういう嫌がらせをされた。

旦那さんに色目を使っていると思われている。

私(春奈)はこんなに頑張っているのに酷い目にばかり遭っている。

どの例も、私(筆者)自身との関りもある人が対象ですが、

正直、どれも、全く杞憂だとしか思えません。

春奈から見えた嫌がらせにしか思えない行為についても、「たまたまの流れ」だったり、

春奈とは関係ない全く別の理由だったりです。

春奈を納得させたいのに、それがなかなか…。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。