主訴不明のまま、3時間近くの長電話

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

3時間近くの長電話…

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あんまり何度も「辞めないで」と言うので、(息を継いだ間を捉えて)「辞めませんよ」と答えました。

そしたら、「長い時間付き合ってもらってありがとうございました」となり、ようやく収束の方向へ。

そもそも、今回の電話の主訴はなんだったっけ?のまま、電話を終えました。

時計を見たら、3時間近く経過していました。

電話の電源を直につないでの続行。

電話を持つ手を左右何度も持ち替えつつも、指の感覚がヘンになっていました。

週末の気分転換

月曜日、出校したナオミは、先週よりもずっと、すっきりした表情でした。

週末、家族と共に遠方に住む姉の元へ出かけたそうです。

生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしたと、笑顔全開でした。

保育士になることが夢だと常々、発言していたナオミです。

希望進路実現に向けて目標を再認識し、先々の具体的なイメージを持てたようです。

良い気分転換になったようで、ほっとしました。

PTA集会で再会、拍子抜け

先日のPTA行事の運営側の、反省集会時、ナオミ母親を顔を合わせました。

ナオミ母親が自分から、「先日は長々と話を聞いてもらってありがとうございました」と言ってきました。

私は、その3時間近くの対応への疲れを、正直引きずっていました。

それに比べ、ナオミ母親の様子は、わりにあっけらかんとしていて、私は拍子抜けのような気分になりました。

先生だから言えたんですよぉ

ナオミ母親は、「先生だから、言えたんですよぉ。」と、ポンと肩をたたいてきました。

そして再度礼を言い、去っていきました。

私の方が、気分の切り替えに時間がかかりましたが、以降、ナオミ母親とは良好な関係が続きました。

ナオミ母親にしてみれば、「言うだけ言ってすっきりした」ということなのでしょう。

愚痴を受けとめる役

そういえば以前から、ナオミ母親からは、ちょっとしたことで電話がありました。

(それは、それぞれ5分~10分程度でしたが)

「先生、すみませんね。こんなこと聞いてもらって。」とか、

「本当は電話しないで解決できればいいんですが。」とか、私に頼ってしまう自分について悩んでいるふうも感じられました。

それに対して私は、愚痴を受けとめる形でも、役に立てて良かったと応じていました。

今回の3時間長電話以降、ナオミ母からの相談電話は、なくなりました。

私への大量吐き出しですっきりした?のと、他の状況変化があったかもしれませんが

「先生に電話してしまう自分に悩む」状態ではなくなったようです。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。