どうせ先生方って、生徒のことなんかどうでもいいんでしょ

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

現金紛失事件

「どうせ先生方って、生徒のことなんかどうでもいいと思ってるんでしょ?」

タツヤの母親が、そう言い放ちました。ついに来たか、そう思いました。

実は、学区の小学校で、現金紛失事件が起こり、すったもんだの末、犯人は教師だったという残念な件がありました。(20年以上前のことです)

事案発生からだいぶ時間がたってからの公表となり、“隠蔽”したと学校が糾弾される事態となりました。

すぐに公にし、警察の捜査を入れるべき、それはその通りです。

が、あとで紛失物発見(うっかり紛失だった)、教師が犯人、生徒が犯人、外部からの侵入、いろいろなことが想定されます。

そのうち、外部からの侵入だとはっきりわかっていないかぎり、いの一番に公開することをためらう気持ちも、わからなくはありませんが…。 →「紛失事件の公開」(読みとばし可)(工事中)

隠蔽があった学校なんて

学校側は、紛失件の発覚時、まずは校内で情報収集しようとしました。

そして公開しないまま時間が経ってしまいました。

結果、後手後手になり、保護者に知られ、生徒を巻き込んでの騒ぎとなり、警察が入り、教師の犯行が発覚。

最悪の幕引きになってしまいました。

周囲からは、盗難した教師の人間性が疑われるのはもちろん、

「隠蔽があった学校なんて信じられない。」という論調になってしまいました。

教師は信用できない

同じ学区の小学校ですから、兄弟姉妹で小中同じ保護者はいます。

教師は全部ひとくくり、教師全員が信用できないと、早々に結論付ける保護者は、当初、見当たりませんでした。

むしろ、それはそれ、「今ここにいる、自分(子供)の担当の先生は別でしょう」と思ってくださる感じで、ありがたく思っていたものでした。

日頃、どのくらい信頼されているか

日頃、どのくらい信頼されているかが、こういう局面で試されているとも思いました。

ただ、ありがたく思えていた当初のそれは、通常の状態の場合でのこと。何か不安に思う事案が浮上すると、やはり話は別だったのです。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。