手作りの入学式用名簿。心遣いはありがたいけど…

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

当日に使うものを当日に持参するそうで…

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/tyokika1/

K子父親の話によると、入学式当日の来校の際、その一覧表を持参するとのこと。

入学式中に使用するものを、入学式当日の式開始直前に受け取るというのは、余裕なさすぎで困ってしまいます…。

その電話やり取りを、復唱しながら担任の相川先生のすぐ近くで続けていたので、相川先生も、ことの次第を理解しました。

ノー原稿で呼名!?

相川先生が、急ぎメモ書きしたものを私に見せました。

「新入生の名前は暗記したので一覧表は不要です~」ということでした。

これにも、そうとう驚きました。

そういう教員は見たことがありませんでした。

呼名はけっこう緊張する場面です。

同じ行を二度見して呼名するなど、うっかり間違わないよう神経を尖らせることこそあれ、それを暗記で!?

当日の相川先生

余談を先に済ませますが、相川先生は入学式当日、暗記呼名を見事にやってのけました。

生徒の顔写真と共に名前を暗記していたとのこと!

明るく元気に返事する生徒に笑顔を返しながら、出会いの儀式を素晴らしいものにしていました!

また、それのみならず、教室で行う最初の時間「学級開き」では、手作りの「くす玉」が準備されていました。

長く何本もくくりつけた紐を生徒全員に持たせ、一斉に引いて「入学おめでとう」の文字が躍り出るものです。

多忙ななか、手間を惜しまなかった相川先生。

新入生との出会いを心から喜んでいることが、しみじみと伝わる一日となりました!

解決の糸口をさぐりつつ…

K子父親の申し出をむげに断るわけにもいかず、かといって、せっかくの新担任の準備を台無しにするわけにもいかない。

解決の糸口を探りながら、その一覧表の内容や作成のいきさつを聞きました。

確認したところ、転入生の分の反映がないこと(人数が合わない)、

そして、そもそも、名簿番号順が、小学校のものと不一致だということがわかりました。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。