親戚からの援助金は、いったどこへ?

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

金銭援助してくれる親戚からの入金は

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/minou1/

後でわかったことですが、S男一家には、たまに、金銭援助してくれる親戚がいます。

その援助があった日は、遠方の店で食材を買い込み、周囲から見える場所でバーベキューをしているという目撃情報もありました。

普段食べないワニの足とか…。

この修学旅行費用こそ、その親戚に頼み込むなりして、用立ててほしい。(高級食材のワニの足を食べるよりも…)

他生徒の保護者はすでに旅行費用納入済みのタイミングになりましたが、S男の分を旅行業者に待ってもらって、

再度、家庭訪問をすることにしました。

僕、修学旅行に行けなくてもいいよ

ちょうど、S男が玄関先にいて、「僕、修学旅行に行けなくていいよ」と口にしました。

無理に笑顔を作っている感じです…。

訪問用件は知らないはずなのに、不憫でした。

S男父親は、とても元気というかエネルギッシュな応対ぶりでした。

私が話を切り出す前に、いろいろと語り始めました。

元気に口火を切られたことに面食らいながらも、まずは、話を聞いてみました。

社会が悪いから給食費を払えなくなった

男たるもの、妻に働かせるのは情けない。

近所の○○さんのところは奥さんが老人ホームにパートに行ってるし、○○さんのところでは、新聞配達をさせている。

妻には家庭を守ってもらうべきなのに、情けない。

一家の大黒柱がちゃんと家族を養える制度を整えるのは、村や県や国の役割だ。

そこがちゃんとしてないから、生活費の足りない家族が困ることになっている。

行政が悪いから、政治が悪いから、自分の暮らしが良くならない。

社会が悪いから給食費も払えなくなった。

自分が作っている道具は世の中の役に立つのに、それを売る場を作ってもらえない。

自信たっぷりな語り口

自信たっぷりな語り口で、堂々と言い放たれてしまいました。

そういえば、敷地内の作業場らしいところに、よくわからない形状の、木工作品のようなものがあります。

S男父親は、そのなかのひとつを手にし、使い方を説明し始めました。

正直、よくわかりませんし、行政の悪口をはさみ込みつつ、延々と聞かされ続けました。

あげく、S男の級友が役場職員なのですが、その方の悪口を言い始めました。(行政が悪いという話の流れから)

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。