練習の成果も出ず、つのる焦り。そして事件が?

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

ついに事件が…

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教師の努力も、級友の努力も実らず、他学級との差は開く一方。

級友らの寛容性や忍耐力も限界に近づき…。

複数種目で一斉に練習する際、ついに事件が起きてしまいました。

広いグラウンドで全校生徒が一斉に練習するため、細分化された集団を全て教師が見届けるのは難しい場面です。

あの穏やかな子が

ふだん、優しく穏やかな男子生徒が、練習中に転んだ「ルリ」の背中を、音が聞こえるくらいの勢いで叩いたという情報が入りました。

目撃した教師は、「あの穏やかな子が人を叩くなんて」と、驚いていました。

事実確認をすると

「ルリ」本人に確認したところ、「なんのこと?」と記憶にないふう。

衣服を除いて確認してもアトがない。

叩いた本人には自覚があり、反省の様子がありました。

ただ、叩く直前にためらいが生じて減速した自覚もありました。

人が密集した状態でぶつかったことと混在していて、実際のその勢いはかなり小さかったことがわかりました。

スリッパの音?!

周囲からも情報を得たところ、「殴打の音」と思われた音はスリッパ履きの生徒(なんでスリッパで運動!?)の足音だとわかりました。

でも、程度が軽かったとはいえ、練習がはかどらないことから優しい子を激高させてしまった。

これは新たな判断を要すると実感しました。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。