練習の成果も出ず、つのる焦り。そして事件が?
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
ついに事件が…
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/tanninaku1-4-1/
教師の努力も、級友の努力も実らず、他学級との差は開く一方。
級友らの寛容性や忍耐力も限界に近づき…。
複数種目で一斉に練習する際、ついに事件が起きてしまいました。
広いグラウンドで全校生徒が一斉に練習するため、細分化された集団を全て教師が見届けるのは難しい場面です。
あの穏やかな子が
ふだん、優しく穏やかな男子生徒が、練習中に転んだ「ルリ」の背中を、音が聞こえるくらいの勢いで叩いたという情報が入りました。
目撃した教師は、「あの穏やかな子が人を叩くなんて」と、驚いていました。
事実確認をすると
「ルリ」本人に確認したところ、「なんのこと?」と記憶にないふう。
衣服を除いて確認してもアトがない。
叩いた本人には自覚があり、反省の様子がありました。
ただ、叩く直前にためらいが生じて減速した自覚もありました。
人が密集した状態でぶつかったことと混在していて、実際のその勢いはかなり小さかったことがわかりました。
スリッパの音?!
周囲からも情報を得たところ、「殴打の音」と思われた音はスリッパ履きの生徒(なんでスリッパで運動!?)の足音だとわかりました。
でも、程度が軽かったとはいえ、練習がはかどらないことから優しい子を激高させてしまった。
これは新たな判断を要すると実感しました。
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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。