中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。このブログに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
PTA行事への任意参加で得たものは…
何かあったら保護者が助けてくれる
ここまでのながれ → https://kokoronoseiribako.com/monpekanasi1/
初任教員時代、先輩であるY先生に誘われて参加したPTA行事でした。
Y先生は「保護者と良い関係を作っておくと、何かあったとき、保護者が助けてくれるよ」と、さっくり言っていました。
そのときは全く意味がわかりませんでした。
勤め初めで学生気分が抜けていない私が、任意参加行事にあっさり同行したことや、当時は理解できなかった「保護者が助けてくれる」という言葉は、その後も折に触れ思い出されるものでした。
無理をしたのではなかった
「無理をする必要はない」そう言われたのですから、「じゃあ、無理しないでおきます」と答えることも可能でした。
そういう反応も織り込み済みで話しかけてきたのが、伝わっていたので。
ただ、当時の私の心中には、「無理をするしないとは別の流れ」があったと思います。だから、あっさり了承。
今も印象鮮やかなY先生
余談ですが、職場の忘年会などの親睦会には、以降、私は(私用が重ならない限り)ほとんど参加しました。
今、振り返ってみると、無理をして参加したわけではないと思えます。
プライベートな時間であっても「参加しよう」と思えたのは、そのY先生がきっかけだったと思います。
そしてそのY先生は、私自身が退職した今も、最も鮮やかに思いだせる先輩教員です。興味のある方はどうぞ(読みとばし可)→ モンペ化4②「Y先生の思い出」その1 https://kokoronoseiribako.com/monpenasi4-2-1/
馴染みある保護者
現役教員時代、保護者との行事には、基本、(任意であっても)参加してきました。
そして、Y先生が言った「何かあったとき、保護者が助けてくれる」この言葉を実感することは、何度もありました。
保護者対応で難しい局面になっても、馴染みのある保護者の方から味方になってもらえました。学校側が新しい企画を立ち上げて、保護者や地域の方の協力を得たい場面でも、力になってもらえました。
教員の仕事の下支えのひとつ
教員の仕事は生徒の健全育成です。
生徒の後ろに控えている保護者との人間関係作りは、主たる目的ではありません。
ですが、「無理しない範囲」で親しみや温かみを共有できれば、それに越したことはありません。
それが、教員の日々の仕事の、下支えのひとつになりうると思っています。
人間同士のことです。こちらがどんなに努力しても、残念な結果になることはあります。
その中にあっても、打てる先手は打っておきたいもの。
「人を育てること」を、温かみのある土壌で行えるようにしたいものですね。
モンペ事例もごらんください。 → https://kokoronoseiribako.com/monpe-sensabanbetu1/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。