中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。このブログに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
日頃のやり取りで醸成しておきたい保護者との関係
穏やかな電話やりとり
ここまでのながれ → https://kokoronoseiribako.com/monpekanasi1/
保護者対応では電話でのやりとりが多いため、できれば相手が好感を持てる対話にしたいものです。
もちろん、常日頃の穏やかなやりとりで、のことですが。
心からの親近感
S先生の電話対応についての続きです。
少しあざとくはありますが、電話に出た声よりも若い想定で、切り替えしたりもしています。
おばあさんっぽかったら「お母さん」、お母さんっぽかったら「お姉さん」。たまたま出たのは弟妹だったら、しっかりした応対だと感心してみせます。
ただ、電話を終えて舌を出すような心境でそうしているわけではなく、S先生は、心から親しみを持って接しているように見えました。
保護者との関係は良好でありたい
もちろん、全ての保護者に通用するというわけではありませんが、明らかに、他の先生よりも保護者との関係が良好でした。
あらかじめ人間関係づくりを
気難しい相手、または、以前、学校への不満を持った件があった方については、報告件が何もないうちに、あいさつをします。
あるいは問い合わせをしたり、良い報告をしたりで、あらかじめ人間関係づくりをしておきます。
前年度理不尽要求があった保護者については、慎重に段階を踏んで対応していました。
協力への感謝
お父さんとは会話したことがあっても、お母さんとは初めて会話する場合は、必ず、お父さんの日頃の協力への感謝を開口一番、伝えます。
開口一番
この、開口一番の内容はけっこう大事です。
二者面談(保護者と担任)では、開口一番、「この機会に相談したい、聞いておきたいことがありましたら、まず真っ先に伺いたい」と言います。
最初からそう言われてしまうと、保護者側にとって気になることが少々あったとしても、“ま、いっか”となるそうで。
教師からの傾聴姿勢
教師から真っ先に「傾聴の姿勢」が見えれば、「いざというとき、ちゃんと話を聞いてもらえる」と安心感を持てるため、むしろ、苦情めいたものが出にくくなるそうです。
状況窺いと傾聴姿勢
(私自身は、S先生には及びませんでしたが)電話相手の状況を想像すること、傾聴の姿勢を見せる、この2点を意識して実行してみました。保護者対応は、電話を介することが多いため、有効だったと思われます。
また、保護者との関係作りの場として、(可能な範囲での)PTA行事参加が挙げられます。
保護者のモンペ化を招きにくい先生 その3/4へ → https://kokoronoseiribako.com/monpenasi3/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。