大関フジ大関フジ

中学校教師30年間の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。このブログに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

これまでは生徒間トラブルについて一定の成果ありでした

ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/bucho-naritasugi1

顧問は、女子テニス部顧問、学級担任、教科の授業、その他の役割を校内で担当しています。それぞれの役割において、生徒間の問題解決や、問題の事前把握と予防にも一定の成果を出していました。問題行動うんぬんの前に、生徒が目標を持って生活できるよう、伸び伸び活動できるよう、喜び(目標)を追い求める下地づくりにも努めてきました。喜びを追い求める日常であれば、問題も起こりにくくなるからです。

「日常での励まし」と「問題解決」に努めてきました

できなかった学習問題が解けた、試合で力を出せた、友達に役立てて嬉しかった、生徒がそういう喜びに目を向けて、その喜びに励まされながら過ごせるよう、努力してきたのです。

日常でのプチ励まし

わかりやすい授業作りとしての自作教材の活用 


できなかった問題が解けた

 

試合直前のイメトレ個別バージョンづくり 


試合で力を出せた

 

「あなたの行動のおかげで○○さんの笑顔を見る機会増えて嬉しい」と伝える 


友達に役立てて嬉しい

 

このように、「日常での励まし」を大切にし、「問題が起こりにくい下地づくり」の工夫、努力を重ねてきました。
それでも、人間同士のことですから、もめごとは起こります。その問題を解決することを通して、新たな成長につなげることができるよう、頑張ってきました。

そして、これまでも情報収集に努めてきました

このように、常日頃から、「日常での励まし」「問題解決」を実行してきた顧問教師でした。
いずれにしても、情報収集は大切です。対象生徒やそれに関わる周辺人物との面談を重ねてきました。
面談は機会を捉えるための微妙な配慮が必要です。また、個別のほうが本音を引き出せるため、個別面談を行いますが、個別面談×人数分では時間がかかります。それでも、より納得させられる結果につなげるために有効な手段でした。

場合によっては、数人一緒に面談し、情報を得たり励ましたりすることもありました。その数人に共通する不満がある場合は、雰囲気作りに失敗すると集団ヒステリー化するので、配慮しながら実施してきました。

保護者からの情報収集については、試合観戦に来ている方との雑談時など、特別に設けた時間でなく、たまたま会えたときに耳にした話が重要だったりします。もちろん、日頃から話しやすい雰囲気を作っておくのが前提ですが。

 

カナコを励ましてきましたが…

そんなこんなで、テニス部での人間関係作りにも目配りと調整に努めてきました。カナコは友人関係に常に不安があり、それ故に疑心暗鬼に捕らわれやすく、先回りした考えに走りがちです。結果、イタい行動につながり周囲がドン引きすることもすでに何度もありました。カナコ本人を励ましつつ、周囲にはカナコの思いを伝え、仲立ち的役割をずっと担ってきました。

この「部長なりたすぎ件」勃発以前に、カナコから部長になりたいという思いを聞いてはいました。カナコは部長希望の理由を「部活に貢献したいから」と訴えていました。が、SNSへの投稿慣れしていて文章表現は達者なカナコです。それらしい言葉を連ねて語っていましたが、真意を測りかねていました。

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。