疑心暗鬼は蓄積し、周囲との乖離が進む現実
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
疑心暗鬼を否定したいのに
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/monpenasi1/
「あの人は私を嫌っている」
「この人に迷惑をかけないよう離れてあげるべき」
という本人の訴え(正直100%思い込み)を耳にする私は、
まず、その疑心暗鬼を否定します。
でも、あまり否定が続くと、「私(春奈)の気持ちをわかってくれない」となります。
でも、否定しないでいると、「やっぱり(春奈の疑心暗鬼は)本当なんだ」となります。
まずは共感
対処としては、彼女からの訴えについては、肯定してほしいのか否定してほしいのかを、予想して対処することにしています。
否定しすぎも肯定しすぎも、マズイ。
あ、イヤ、肯定ってのは、そもそも、ない。(ほとんどが考えすぎによる思い込みなので)
肯定ではなくて、共感。
「そっか、そんなにつらいのかぁ」です。
客観的うらづけ
この「共感」か「疑心暗鬼の否定」かを、使い分けて対応。
「疑心暗鬼の否定」をするときは、客観的裏付けが必要なので、
春奈不在の場面での、他者の表情や発する言葉からの
(心配ないよの)具体例を添えて伝えています。
疑心暗鬼は蓄積し…
ただ、その、「疑心暗鬼解消」の機会が滞ると、その滞った期間が長ければ長いほど、「疑心暗鬼」の蓄積が増えてしまう…。
「疑心暗鬼」の逆の「皆に温かく受け入れられている感」の蓄積があれば、
どんなにか本人はラクになれるんだろう…。
あの骨折入院時は、疑心暗鬼を解消できたと思えるのに。
でも、長くは続かなかった…。
(そもそも、うまくいったように見えても、疑心暗鬼の“完全解消”には至っていないのかも。
解消というより、とりあえずの霧散なのでしょう。)
周囲との乖離
できれば、間をあまり空けずに、彼女の話を聞く機会を持ちたいと思っています。
間が空く期間が長くなるほど、本人の思い込みが深くなって周囲との乖離が進むので…。
(話を聞くというのは、私自身にとっては、ただのサービスではなく、
趣味的味わいに関して楽しめる要素もあり。)
モンぺ悩5②「“ほんとに”多用の苦しさ」 その5/5へ → https://kokoronoseiribako.com/monpedenasi5-2-5/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。