拒否され感、悪意抱かれ感、そして自分は要らない人間だと…

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

ちゃんと貢献しているのに

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/monpenasi1

春奈はちゃんと、何事にも努力するし成果を上げています。

周囲もそれを評価し、その場に貢献している存在です。

おそらく、春奈の中には、高いプライドと低すぎる自己評価が混在しているのでしょう。

高いといっても、“そうあらねばならぬ”と、自分が設定してしているというか。

だから、自分に下される評価について、期待値が高すぎる故、“がっかり”も大きくなりがち?にも、思えます。

相手の表情を気にしすぎている…

春奈は、相手の一挙手一投足から、自分への評価なり感情なりを読み取ろうとします。

そして、その中に、自分の望みに合わない評価を読み取ったり、表情から自分への拒絶を見た気になってしまう。

で、その繰り返しで、自分の残念感を深めてしまう…。

人の表情は、常に他者から観察される仕様になっていないと思うし、素のままでいれば、仏頂面に見えることもある。

ぼんやりしていることもあれば、歯が痛くて表情が ゆがむこともある。

私は、

「正直、誰もそんな頻繁に、あなたのことを(そもそも人のことを)気にしてないよ」

という言葉を飲み込み、

彼女の「つらい胸のうち」に寄り添うよう、努めていました。

信頼できる相手に対しても…

そんな春奈にとっても、「拒否され感、悪意抱かれ感」を持たずに、信頼できる相手がいます。

ですが、それはそれで、

「優しさゆえに無理して私(春奈)に良くしてくれている」

「ごめんなさい、去るべきだよね私」

となるのです。

周囲の人は二種類しかいない?

春奈にとって、周囲には、

①自分を疎ましく思っている人、

②(疎ましく思っていなくても)温情で優しくしてくれているから離れてあげるべき人、

この二種類しかいないのか?と、思えてしまいます。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。