ナオミ母親の話で多かった『ほんとに』は口癖?

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

発言に『ほんとに』が多かったナオミ母親

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「(ナオミ母親)」

担任:“私(担任)”

 

「先生、また、相談があって電話しました。『ほんとに』困ってまして。」

 

担任:“どうしました?”

 

「ウチのナオミが、数学の関数の問題で、『ほんとに』どうしても点数を取れないんです『ほんとに』。」

 

担任:“関数ですか。苦手な子は、わりといますよね。”

 

「ええ『ほんとに』。『ほんとに』苦手なんです。中間テストでも『ほんとに』全然解けなくて、『ほんとに』。

テストの後の解説を聞くと、その時は納得するんですけど、新しい問題をやると全くできなくて。『ほんとに』。」

 

担任:“こないだの中間テストだったら、二次関数と動く座標の問題ですよね(詳しくは割愛)○○とか○○を復習するのはどうでしょう?”

 

「それはもう、やってるってナオミが言うんですよ『ほんとに』。

私も学生時代に戻ったつもりで、一緒に考えてるんです『ほんとに』。

私は実はけっこう数学が得意なつもりでね『あ、ほんとに』、ナオミにも、けっこうびっくりされててね、『あ、ほんとに』。

こないだも、○○の問題の解き方を教えてたんですよ『ほんとに』。

 

担任:“あ、そうなんですね。心強いです~。

 

「中間テストの関数の問題も、『ほんとに』一緒に復習して、ナオミも私も『ほんとに』納得して、

新しい問題を一緒にやったら、ナオミが固まってしまって。テレビもみんな消して『ほんとに』集中して頑張ってたのに。

ギブアップだって言うから、私もやってみたら、解けてしまったんですよ。『あ、ほんとに』。

でも、自分が解けたからといっても、ナオミが解けるようにさせるって、なかなかできなくて…。一生懸命説明したんですよ『ほんとに』、

そしたら、ナオミが泣き出してしまって…。悔しくて情けなくて…。『ほんとにほんとに』。どうすればいいんでしょうか…。」

口癖かなと思っていましたが…

記憶を掘り起こし、ナオミ母親とのやりとりを再現してみました。


このときは、関数の問題に親子で取り組むだとか、数学応用問題を現役中学生よりも早く解けるナオミ母親に驚いていました(職業は保険外交員)。

が、それよりも、『ほんとに』という言葉が多すぎでした。当時は口癖かな、くらいにしか思っていませんでしたが…。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。