長時間勉強、部活動過熱のストレス

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
脱毛傾向があるのに力になれず…
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/tyokika7-2-1/
K子は脱毛傾向があり、ストレス蓄積の心配がありました。
担任や養護教諭が事情を聞いても反応が薄いのです。
少し突っ込んで聞くと、はぐらかされてしまい、結局、力になれず…。
本当は保護者と協力して対応したいのですが、父親に話しても、「つい髪に手をかけてしまうのが癖になっているだけ」だとされ、深入りできないままでした。
校内の対処としては、あまり意識させずに、他のことに気が向くように促すのが精いっぱいでした。
連日5時間の家庭学習
本人からの確定情報がないままではありますが、心配されるストレス内容は、部活動の試合後の叱責、また、毎日5時間(!)に及ぶ家庭学習です。
教科ごとの宿題はもちろん、生徒本人裁量による家庭学習として提出されるノートは、細かい字でびっしりと埋められたもの。
隙間を作るのは許されないかのような。
それを見たとき、「隙間恐怖症」という言葉がよぎりました。
叱責の末放置
試合後の叱責については、同じ場面に居合わせた人の話によると、勝っても負けても叱られているそうです。
特に、負けた場合は、本人が泣きじゃくった状態のまま廊下に放置されることがあり、いたたまれない感じ…。
この放置も、父親的には指導の一環であるらしく、うかつに声をかけると父親から制止されるそう。
勝った場合であっても、きつくダメ出しされているそう。
競技会場での父親
K子の試合会場では、大会運営側への抗議も、ためらいなく実行する父親です。
審判に異を唱えることすらある。
部活動顧問の方が競技への専門知識が不足しているため、運営側にも気を遣い、顧問もバツの悪い思いをしているそうです…。
「個別事案へのサポート体制」長期化ツライ7② その3へ → https://kokoronoseiribako.com/tyokika7-2-3/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。