優先順位をつけて支払うなどの工夫が、功を奏したはずが…
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
子供の昼食は保護者から
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/minou1/
卒業アルバムについては、(当座、支払いが遠のいたので?)了承。
副教材の一部を、卒業生から もらうのも了承。
ここまでは笑顔。
そして、給食についての提案で、父親の表情は一気に真剣になりました。
S男の給食費を学校側が出すわけにもいかないし、他の保護者に払ってもらうわけにもいかないし、
かといって、昼食を食べないわけにはいかない。
かくなる上は、食材現物調達ということです。
そもそも保護者の現金負担が少ない給食
実は学級内にすでにひとり、食物アレルギーと極端な偏食のため、弁当持参の生徒がいるので、S男が弁当持参になっても、さほど目立たなくて済みます。
でも、弁当持参よりは、食材にバリエーションのある給食を食べる方向に話がいくだろうと予想していました。
そもそも学校給食の一食当たりの金額は200円代で、保護者負担が少なくなる仕組みですし。
(学校納入金未納について、S男父親は、いまひとつ現実味を感じていない印象があったので、思い切った提案をしてみたのでした。)
改善が見られたのに…
そして、予想通り、給食費だけは納入金全部を納めることに落ち着きました。
(去り際に、行政への批判を口にしていましたが。)
実際に2日後、無事、現金が学校に届きました。
以降、3ヶ月、順調に集金できました。
しかし…。
また、入金が途絶えてしまったのです。そして、さらに、大金が必要になる修学旅行が迫ってきたのです。
そして、修学旅行費用の滞納
措置により減額した副教材費と、給食費の滞納、
そして、修学旅行費用も滞納です。
あらかじめ、徴収期限を通知し、旅行費用を払わなければ残念ながら参加できない、でも、それだけは避けたいと、何度も父親に訴えていました。
修学旅行に向けて、調べ学習や決めごとをする時間、他の生徒らが楽しそうに準備したり、終了後の思い出話のあいだ、
ずっと「かやの外」というのはあまりに気の毒です…。
給食費を払えないのは社会が悪いから その4/8へ → https://kokoronoseiribako.com/minou4/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。