過保護、過干渉、買い与え、母子間の関りも意味不明…
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
違和感全開…
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/hage1/
「お母さん、前から知ってたもーん!」目の前で展開された母子のやり取りに違和感全開…。
そこに立ち会っていた養護教諭と顔を見合わせて、固まってしまいました…。
私の転出か否かがネタに?!
人事異動について、母親が前から知っていたというのも、どういうルートなものか気になります
が、それよりも(!)、
私の転出の有無が、この母子の間でネタになっていた!?
過保護、過干渉、そして買い与え
過保護、過干渉、被害者感情抱きがちで、ずっと学校を敵対視してきたマスミ母親。
コート、学用品、部活動のウエアや用具、次々と新しいものを買い与えています。
マスミはスマホの最新版はもちろん、ゲーム機、音楽プレーヤーも、他のどの子よりも、多種類所持しています。
最新アプリのダウンロードも校内一番乗りで、問題勃発最前線でした。
運動会で長距離を走っているマスミを、大声で応援する母親の言葉は「1位取ったら○○買ってあげる」でした。そういえば。
「やぶへび」避けてスルー
買い与えで、我が子の関心引くという、典型的な図式。
そういえば、学用品も新機能搭載のものでした。
学校の決まりに合っているか、母親から質問が来たものです。
正直、不思議に思うことばかりでしたが、細かく疑問を差しはさんで、やぶへびをつつきたくないので、スルーしていました。
三者面談では、母親が泣いて、それを娘が冷淡に突き放して、私が間を取り持ちました。
家庭内の母子のやり取りも、正直、想像範疇外です。
買い与えで関心を引くのはもちろん、何に興味を持って、盛り上がったりケンカしたりなのか、意味不明でした。
そして、私の「転出か否か」が、家庭内でなんらかのネタになっていたことが窺える、母子やり取り。
同時に向けられた笑顔
マスミとマスミ母親が同時に私を見ました。
笑顔でした。
その笑顔を見た私は、大変申し訳ないのですが、ぞっとしてしまったのです…。
なんとか、この親子を自分になつかせなければ
対応に苦慮すると思われたマスミ母子と、なんとかうまくやっていきたい。
そう思って、この1年、「励まし三昧」を実行し続けました。
言い方を替えれば、「なんとか、この親子を、自分になつかせなければ」、それが本音でした。
「なつかせる」それについては、一時的であれどうであれ、成功したかもしれません。
けれども、大きすぎる違和感を味わうに至ってしまった。
自分の疲弊と病みを招いていると思いました。
「病む」とは、極端に言えば、教師として使いものにならなくなるということ。
悪化の程度によってはそうなりかねない…。
「ぞっとしてしまった」というのは、愛情を持って接するべきという教師の仕事には、逆行している感情です。
励まし三昧でモンペ撃退? その8/8へ → https://kokoronoseiribako.com/hage8/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。