大関フジ大関フジ

中学校教師30年間の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。このブログに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

これまでも情報収集に努めてきました

ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/bucho-naritasugi1

情報収集により、この件の関係者は想像を越える範囲に及ぶことがわかり、顧問は「もう自分の手には負えない」と、体調不良を起こしてしまいました。その想像を越える範囲とは…。
生徒指導上の問題対応の際には、日頃の観察と情報収集が大切です。顧問はこれまでもそれを実行し、部活動のみならず、学級担任としても頑張ってきました。集めた情報を整理活用することにより、解決の糸口が見つかったことがほとんどでした。
顧問がイチ教師としてこれまで実行してきたことは…
→部長になりたすぎて大暴走件!3②へ(読みとばし可)https://kokoronoseiribako.com/bucho-naritasugi3-2/

改めて情報収集に努めることに…

なるべく多くの情報を収集し、それらをテーブルに載せて最善の策を練る。それが、顧問教師の問題解決の手法でした。成果が出たこともたびたびありました。
部員との個別面談を実施しました。カナコとの関り、クラブチームでのコーチの様子や発言を聞きました。来校する機会があった保護者からも情報を得ました。
それによると、カナコ本人に対する部員の受けとめについては、日頃の学校生活で観察してる様子と大差ありませんでしたが、クラブチームでの様子については、聞くたびに、話し手が変わるたびに、内容が違いました。

関係者の人数は増える一方…

部員8人の保護者がコーチを担当している認識でしたが、実際は、保護者だけではなく、祖父や叔母、隣人等の縁者が、たまたま時間があるときに指導に訪れる。

それぞれの大人同士、正直仲たがいもあり、生徒達は気を遣っている。いつ、だれがどんな指導をし、どんな言葉をかけているのか、掌握のしようがない。

クラブチームで使用している市民コートの管理人も、その日によって担当が替わる。つい最近、捻挫した生徒がいて、その責任の所在についてモメていた(初耳)。指導に訪れる大人には、未就学児童を連れてくる方もいて、子守をしているのかテニス練習しに行っているのかわからない場面もあった(初耳)。

マジか!?どんだけ!?

カナコの母親の「ひとみ復活」訴えについては、コーチらの受けとめは様々だが、カナコ一家は地元の有力者であるため、大人たちの反応が子供から見ても微妙であることが推測されました。
そして、文化やスポーツで名誉を得た個人や団体に市が贈る賞に、本校テニス部が団体優勝でエントリーできるよう、市長に働きかけている(マジか!?どんだけ!?)という話まで聞こえてきました。

そして寝込んでしまった…

情報収集の枠を拡げるたびに、次々と舞い込む新情報。テーブルに載せる情報を整理するどころではない。
顧問は体調不良を起こし、寝込んでしまいました。
これは、何か、根本的なところから改めなければならない。
一日寝込んで、夜を越し、そして朝方。ふと浮かんだ言葉は「私は誰の先生なんだっけ?」でした。

部長になりたすぎて大暴走件!その4へ →

https://kokoronoseiribako.com/bucho-naritasugi4/ 

上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。