鳴り物入りのモンスターペアレント
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
モンペ引継ぎあり
「お母さん知ってたもーん」母親のこの言葉に、私は、あぜんとしてしまいました。
この言葉を放ったマスミの母親は、いわゆるモンペとして要注意とされてきた母親です。
話は1年前の春にさかのぼります。
中学2年からマスミを担任することになり、それと同時にマスミ母親との関りが始まりました。
数々の濃い引継ぎ内容
前年度(中学1年)の学級担任から引き継いだことは、以下の内容でした。
毎週ぐらいの頻度で、学校に不満を訴える電話をしてきた。
中身は我が子への対応のこと、学級全体のこと、学校体制についてなど。
また、要求内容を何枚もの紙にびっしり書いて送りつけてきたこともある。
学級担任は対応に苦慮して体調を崩した。
マスミも母親も、周囲から被害を受けていると思い込む傾向が強く、攻撃的である。
学校、級友、他の子の保護者、そして自身の家族(祖父祖母)にも抗議したり激高して文句をつけたりしていた。
父親も、母親ほどではないが、同様の傾向がある。
母子ともに、保育園、小学校時代から、特別扱いだった。
ということでした。
規模の大きい学校だったため、この保護者については断片的にしか知りませんでした。
詳細を聞いて、身が引き締まる思いになりました。
新年度早々から対応開始
要注意というより、ほぼ「鳴り物入り」と言っていいほどの、保護者です。
ただ、「我が子を思うあまり」という点において、(行き過ぎてはいますが、)一生懸命であるには違いありません。
「子の成長を願って手を取り合いましょう」という共通認識を大切にし、折に触れ確認していこうと心に決め、新年度早々から対応を始めました。
励まし三昧でモンペ撃退? その2へ →https://kokoronoseiribako.com/hage2/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。