どうせ日頃、生徒をちゃんと見てないんでしょ?

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

「どうせ先生方って、生徒のことなんかどうでもいいと思ってるんでしょ?」

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/dose1/

タツヤ母親は、言いました。

「“タツヤに内緒にして”と言ったでしょう?何を聞いてたんですか?私が言ってるのは、

(どうせ日頃、生徒をちゃんと見てるわけないんだから)ちゃんっと見てってことですよ!」

「私の方のお願いをねじまげる前に、まずは、ちゃんと自分の仕事をして下さいよ。」

「どうせ先生方って、生徒のことなんかどうでもいいと思ってるんでしょ?」

相談も協力も…

学校と保護者の間に“信頼”がないと、

相談も協力も成立しにくい、それを痛感しました。

まずは明日、生徒の様子を注意して見てみるということで、会談は終了しました。

全体注意で様子見

翌日、タツヤとその周辺生徒を、改めてよく観察しました。

全くいつも通りの様子です。

「今日は全校集会(当該校では月曜日の朝会ではなく週末の午後、集会あり)があるから、校長先生の話をしっかり聞きましょう。」だとか、

学級生徒全体に言う話の流れで、「最近また、学用品の隠し合いがあるようだから、トラブルの元なのでやめましょう。」「自分の持ち物が無くなったりしてませんか?」などと言い、様子を見ます。

→ 「学用品の隠し合い」(読みとばし可)https://kokoronoseiribako.com/dose5-2-1/

観察するも、全くいつも通り

実は、学用品の隠し合いは最近、目につかなくなっていました。

生徒に問いかけた時の反応も、心当たりはなさそうです。

「もう卒業したし~」という声も聞こえます。

タツヤの表情をチラ見しましたが、同級生の発言に笑ったくらいにして、気になる様子はありませんでした。

いずれにしろ、何か困ったことがあったら、相談してほしい旨を言い、学級全体への声掛けは終わりました。

その後休み時間など、タツヤとその周辺を観察しましたが、誰かが困っているふうや、人間関係の変化は認められません。

副担任にも事情を話していたので、昼休みや部活動時も、教室、廊下、階段、グラウンドでの様子を見てもらいましたが、まったく異常を感じません。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。