「担任の先生には言いたくない」その理由は…

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

疑問を差しはさんだところで…

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タツヤ母親は、担任(私)への不信感でいっぱいです。

ですが、正直、日頃のタツヤの様子には、変化などは感じられません。

また、母親の訴えに対して疑問に思うことはありますが、現在、不信感を持っている保護者に私の側の疑問を投げかけたところで、不信感の解消にはつながらない。

それどころか、「なにを言い訳してるんですか」と言われかねない。

なので、その疑問は口にせず、飲み込みました。

担任の先生には言いたくない

また、母親を通しての情報ではありますが、

「担任の先生には言いたくない」と発言したことは、気になることです。

学用品等の紛失、いじめ勃発の可能性、担任不信、

それらを意識した上で、よりアンテナを高くして生徒観察をするべきと思いました。

息子には内緒のままでは…

ただ、いずれにしろ、母親と私がやりとりして、事前に情報を持っていること自体、内緒のままでは手をうちにくいところがあります。

だから、“担任と母のやりとりを息子に内緒”について、条件の緩和(こういう状況になったら伝えるなど)とか、情報の部分使用とかができればと考え、提案しようと思いました。

また、大人を完全に欺いて、陰でいじめが起こることも、ないとはいえません。

裏に回って用意周到に実行されているいじめがあるなら、そうとう悪質ですし緊急性がある可能性もあります。

場合によっては、「お母さんから聞いた」情報から“隠された問題”や、“タツヤの心情”に近づく必要があるかもしれない。

できれば、本人から事情を聞きたい

等々、考えた上で、

「お母さんが心配しているということで、やっぱり、(状況によっては)タツヤくん本人から事情を聞きたいのですが、だめですか…ね…?」と、ふってみました。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。