仲間うちのゲームつもりが…

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

中学生になっても、そんな子供じみたこと

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/dose1/

ちなみに、“学用品の隠し合い”とは、男子生徒にはよくあることです。

仲間内で本人の死角をついた場所に学用品を隠し、発見されたらオワリという、他愛のないもの。

自席の近くの棚に筆箱、自分の制服のポケットにシャーペンなど、いつのまにか移動させられていて、それを探す様子を見て笑う。

(この“笑う”表情に何をイメージするかで、その性質が大きく変わります。無邪気さがあるか、嘲笑なのかです。)

そしてやり返す。

「中学生になっても、そんな子供じみたことを」と言われがちですが、やりたがるのが、男子の特性だと思われます。

“ゲーム”と“困った事態”は表裏一体

ただ、ほほ笑ましいやり取りであれば、日常のちょっとしたゲームと言えなくもないですが、何かのきっかけで嫌がらせやいじめに発展しかねない。

また、その隠された学用品を発見しないまま授業になってしまうと、不便ですし、授業集中の妨げになります。

学ぶ権利を妨げることにもなってしまう。

いつ、どのタイミングで、ただのゲームから“困った事態”になるかはわからないことなので、結局、“禁止令”を敷くことになります。

本当は“用具隠し禁止”ではなく…

でも、男子生徒はいずれにしろ、それに近いやりとりをやりがちです。

学校での禁止令を守っていたとしても、学校外まではわかりません。

本当は、“用具隠し禁止”ではなく、“相手も自分も楽しく思えているか”が大切なのであって、温かい人間関係の醸成こそが大切なこと。

どの学校でも、日頃の学校教育で、それを心掛けています。

その成果は、一朝一夕で出るものではありませんが。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。