我が子の教育に自信がある父親ですが…

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

我が子の教育に自信あり

この事例のK子父親は、我が子の教育に自信を持っていて、我が子に関して学校に語ることは、ほとんどありませんでした。

話題に取り上げても、むしろ、早めに切り上げようとするのです。

そして、学校のため、学級担任のため、他の生徒のためにと、多数の提案やアドバイスをしてきました。

その内容は、場当たり的で一貫性がない。でも、本人的には善意全開。

気が弱いとは誰のこと?

でも、その中に含まれていた、

「気の弱い子が意思表示できないから、それを補ってほしい」

「生徒の自主性を大事にしてほしい」

これは、後に思うに、自身の子K子にこそ、父親に心がけてほしかったこととも、思えるのです。 

「ちょっといい話」的褒めネタも、K子にこそ見つけてあげてほしかったような…。

驚くほどの行動力

職場体験学習先(複数)に先に出向いてから学校に提案、卒業記念品について制作業者に話を通してから担任に提案、その行動力には驚いたものです。

助かったことも、もちろんありますが、「フライングされて困った」ことの方が多かったのが本音です。

そして、その「周辺を固めてから当事者をはめ込む」のは、K子に対しても実行されていたように思えるのです。

不自然に多弁なK子

K子は明るく元気、というより、不自然に多弁な子でした。学校では。

また、学校に対して発言の多い父親について、担任がどう思っているかを常に気にしていました。

だから常に、「お父さんの協力に感謝している」と伝える必要がありました。

そして、父親を目の前にしたK子は、まさに、「気が弱く、自主性のない」子だったのです。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。