率先して働いてくれる保護者と人望のある生徒

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

率先して働いてくれる保護者と人望のある生徒

ナオミの母親は、学校のPTA活動にも積極的です。

行事の打合せにもよく出席しており、率先して働いてくれます。

PTA行事での会食に関わり、よく気配りして食材などを調達してくれました。

会計処理やチラシの作成にも、自主的に取り組んでくれました。

私の担任生徒の保護者でもあり、PTA活動の部署担当も同じだったため、やりとりする回数も多かったのです。

生徒会役員選挙で落選

けっこう大掛かりなPTA行事が終わった日、電話が入りました。

電話内容は、つい先日行われた生徒会役員選挙のことから始まりました。

ナオミは落選していました。

副会長に立候補し、立会演説会では堂々と演説していました。

同学年生徒からの人望もあります。

 

ただ、ナオミが立候補した「副会長」は、一人分の議席に二人立候補しており、票が割れてしまったのです。

予想外の落選

他の役職については、1ワク1立候補となり、信任投票。

ナオミ立候補の役職「副会長」だけが、当落を選挙で決めることになったのです。

対立候補者の雪絵には姉がいて、ひとつ上の学年からの票が入りやすい影響もあったと思われますが、ナオミとは僅差で当選していました。 

雪絵は天真爛漫というか、幼い一面もあり、落ちてもともと、「立候補というものを経験してみようかな」というぐらいの気持ちだったようです。

「ナオミに勝って役員になる!」という勢いがあったわけでもなく、正直、当選するとは思っていなかったようです。

詳細は→「ナオミ落選のいきさつ」(読みとばし可)https://kokoronoseiribako.com/monpenasi1-2-1/

ナオミに何か不足があって落選というよりは、たまたまの流れによるところもあったわけです。

落選を知っても、気丈にふるまっていましたが…

生徒のほとんどが、ナオミ当選を予想していたと思われます。

貼り出された選挙結果を見て、皆、言葉を失っていました。

ナオミは落選を知った時点で、かなり落ち込んだ様子でしたが、周囲からの励ましもあり、

気丈にもその日のうちに雪絵に笑顔を向けていました。

ですが、本当に気持ちを立て直すには、もっと時間がかかると思われました。

 

モンペでいたくないのに その2へ → https://kokoronoseiribako.com/monpenasi2/

上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。