担任がキレた結果、なんと修学旅行費用の入金あり

大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

銀行に行かなくていい

ここまでのいきさつ　→  https://kokoronoseiribako.com/minou1/

父親が声を荒げて母親を叱りつける様に、あまりにあきれて、「じゃあ私が立て替えます！」と言い放ってしまいました。

父親も母親も、びっくりした表情でした。

特に父親は、急速に勢いを失い、口をつぐんでしまいました。

今すぐ銀行に行って、お金を引き出すと言った私を制し、

“明日、学校に連絡を入れるので、今、銀行に行かなくていい”となりました。

なんと入金あり

翌日、学校に電話がありました。

修学旅行費用を支払うということです。

そして、2日後、実際に入金がありました。

また、以降、これまで滞りがちだった給食費等の集金も、納入されるようになりました。（びっくり！）

集金日にバツが悪そうだったS男の表情も明るくなりました。

また、1年生の頃の分割納入分も、後に納入されました。（後に、さらにびっくり！）

良い方法ではなかった

「私がお金を出します」と言ってしまったのは、方法としては、

全く正しくありません。

あまりにあきれて、私がキレてしまったから、そんな発言になってしまった。

でも、本当は、もっと多くの人間、学校以外の機関との関りのなかで解決の道を作るべきだったと思います。

あの時点で父親が主張した11月の入金見込みも、どの程度のことなのか不明でしたし。

結果的には収まりのよいことになったものの

ただ、結果的には、（無理やりですが）収まりの良いことにはなりました。

まさか、以降の給食費等の集金まで、影響するとは思っていませんでした。

職員室内でも、何が起こったのだと皆が顔を見合わせていました。

家庭訪問で何があったと質問されましたが…。私は詳細をうまく言えませんでした…。

いずれにしろ、父親にとって全くの予想外のことが起こり、潮目の変化に至ったようです。

修学旅行費用納入で業者を待たせて当たり前、行政支援当たり前と思っていた父親にとって、担任の先生がお金を出すということは、ありえないことだったようで…。

（そのスイッチ切り替えは、どういう流れから起こるのか、いまだに不明…）

給食費を払えないのは社会が悪いから　その８／８へ　→　https://kokoronoseiribako.com/minou8/

上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。