家庭訪問先はゴミ屋敷状態…
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
ゴミ屋敷状態…
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/kyomi1/
窓から室内が見えますが、ゴミ袋に入った何か、大鍋らしきもの、その他が積み上げられています。
テレビの情報番組などでたまに紹介されている、ゴミ屋敷のように見えます。
別の部屋の窓には、ゴミのようなものと共にパイプイスらしきものが積み上げられていて、室内が見えない様にしている?とも思えます。
そして、タカシから聞いていた玄関付近へ行ってみると、小屋の引き戸のようなものがありますが、人が出入りする場所には思えないたたずまいです。
放置された残骸…
兄の担任が言った、「近づくこと自体躊躇した」という表現は大げさではなく、私自身も足が進まなくなる感覚を覚えました。
戸板自体が朽ちた感じで、雨風が入り込みそう。「ひさし」や「のき」はなく、のっぺりとした壁面。手前には、自転車の残骸が放置されています。
建物の側面には、かつて玄関口だったと思われるところがあります。崩壊したコンクリートが放置され、資材?のようなものが散乱しています。
足を踏み入れるのは危険な感じです。
本当にここに住んでいるの?
本当にここに住んでいるの?と思わずにはいられない状態でした。
自分がこれまで生きてきた流れ(普通に学校に通い、家族や友人と過ごし就職した)では、関わったことのない世界、そんな印象でした。
応答はなく…
文字通り、意を決して、歩を進めました。
おそるおそる、ノックして声をかけました。
戸は固く閉じられていました。
施錠なのか、きしんでいて開かないのか、わかりません。
応答もなかったため、とりあえず終了としました。
家には母親がいた?
翌日、タカシの方から、「先生、昨日ウチに来た?」と話しかけてきました(訪問時間帯は、当該校では学校活動時間内に設定されているため、生徒本人は部活動などをしている)。
タカシの話によると、家には母親がいた、戸に施錠はなく、開けるにはコツが要る、ということでした。
母親が私の訪問を待っていたとすれば、申し訳なかったと思い、再度訪問の話をすると、タカシの表情は微妙なものになりました。
自分から話をふってきたわりには、訪問を望むとは違う流れになりました。
いずれにしろ、違和感が残る家庭訪問でした。
我が子の成長に興味がない!? その3/14へ → https://kokoronoseiribako.com/kyomi3/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。