生徒会役員選挙に落選のショックは大きく…
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
選挙戦 勝者への大人な対応
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/monpenasi1/
今日終わったPTA行事では、ナオミ母親と、当選した雪絵母親が同じ場所で活動していました。
(学校では、当選した雪絵自身も、選挙後ナオミに気を遣っていました。)
雪絵母親も、PTA行事開始時、開口一番ナオミ母親に声掛けをしていました。
ナオミ母親の方も、「(落選も)いい人生経験になった」という言葉を発していました。
対立候補の母親同士が同席するので、気がかりだったのですが、
そのやりとりを小耳にはさみ、実は私も(とりあえずは)安堵していたのです。
ただ、雪絵母子に対して大人な対応をしていたとはいえ、
ナオミもナオミ母親も、かなり無理をしていたと思われます。
苦しい胸のうちをわかってほしい
ナオミ母親は、電話で、我が子の苦しい胸の内を理解してほしいと訴えてきました。
私(学級担任)自身も、言葉を尽くして励ましたつもりでしたが、
もう一度話を聞いて、ナオミの思いを受け止める旨、約束しました。
今日の行事協力への感謝を伝え、電話を終えるつもりで、
「では、また、月曜日に」と言いました
(その日は金曜日だった)。
ほおっておくつもり?
ナオミ母親は、「今夜、土曜、日曜と、ナオミをほおっておくつもりか」と、
急に泣き出しました。
思った以上に精神的に追い詰められていると感じ、
電話応対を続けることにしました。
そしてそれは、その後2時間、続いたのです。
どんどん変わっていく内容…
ナオミ母親の訴えは、ナオミについての話の続きから始まり、
なんと、どんどん内容が変わっていったのです。
ナオミは誰よりも早く役員立候補を決意したのに、落選なんてかわいそうすぎる。
勉強も部活動も、誰よりも頑張ってきたのに。
弁論大会で、あんなに立派に発表したのに、1位になれなかったのは納得できない。
お義母さんも見に行っていたのに、連れて行った私(嫁)は立場がなかった。
お義母さんが薬膳づくりの団体に はまり込んでいて、私にも入れとうるさくてつらい。
旦那は生返事ばかりで、真剣に対応してくれない。
家にいなくて済む口実がほしくて、PTA活動に行っているが、
本当は行きたくない。
…。
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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。