若い教員を潰すことになりかねなかった件

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

ただ通り過ぎるのを待つ?

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/tyokika1/

K子父親の事例は、常に我が子以外のことで提案やら要望やらの、珍しい例です。

学校のために、担任の先生のためにというスタンスです。

K子在校当時、「心遣いはありがたいけど察してほしい」ということは、教育現場以外の人間関係でも、ありがちなことと解釈していました。

そして、ただ、通り過ぎるのを待つ以外なく、この父子が卒業していって終了となりました。

相川先生だったから乗り越えた

でも、相川先生だったから、3年間乗り越えることができたと、後に思い至りました。

K子父親の、思いつき次第の未整理な「心遣い」を、現場経験の浅い教師に受けとめさせるのは、危険なことだったと思います。

どうしても、学級担任が窓口になりやすくはなりますが、途中から、別の教員が対応する流れを作るべきだったと思います。

全体像を考えると見えること

私自身、K子父親の件について、伝聞で知ることがほとんどでした。

自分の学級生徒の日々の対応に追われがちで、他教員、他学級の実態を知るにも限りがありました。

また、途中、配属変更があり、大づかみな情報しか得ていません。

だから、全体を括ったイメージを持てていませんでした。

そして現場を離れてから、気づきました。

そもそも、K子父親のあの乱発ともいえるアドバイスは、真に学校のためだとか、担任教師を思ってのことではなかったと思います。

はなから、「心遣いありがとう」の範疇ではなかった。

教員配置の増員

学校現場では、常に目の前にいる生徒らの対応に追われています。

教員一人ひとりが抱えるストレスを、担任を持つもの同士でフォローし合うのは限りがある。

全体を俯瞰したり、傾向を判断分析する人間が必要です。

もちろん、この事例でも管理職や学級担任以外の先生の協力はありましたが、量的に足りていなかったのです。

教員の健康維持、若い教員の醸成のためにも、増員配置が必要だと強く思います。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。