中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。このブログに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
理不尽要求を封じ、卒業まで問題なく過ごせたものの…
文句を言われることはなくなりました
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/tanninaku1/
母親にとって知りたくなかった現実をつきつけて、結果、理不尽要求を封じてしまいました。
その後の母親との関係については、特に問題はなく卒業までやりとりすることができました(お互いに、以前のいきさつには触れずにやり過ごそうと努力した、という感じですが)。
Eさんの出現
「ルリ」本人についてですが、以降、性的なことを同級生に言うことはなくなりました。
また、思い付き次第、あと先考えずに主張することも少なくなりました。
→担任が悪いから4②「入学後のマウンティング合戦」(読みとばし可)(工事中)
「ルリ」と仲良くする生徒が現れました。隣の学級のこの生徒は、他生徒らと違い、「ルリ」を心から受け入れている様子がありました。Eさんです。
特徴を自然に受け入れるEさん
「ルリ」については、幼少時より知る、地域の方から耳にしていた話がありました。「見た目も勉強も運動も、そして性格も、残念な子だ」と。
正直に言えば、私のそれまでの教員人生で「ルリ」ほど他生徒から見た「関わりがたさ」がある生徒は、見たことがありませんでした。「ルリ」の周囲にいる生徒の表情には、正直、憐憫が見えました。蔑みが含まれていることもありました。
でも、このEさんだけは違っていました。私は、このEさんから、「自然に人を受け入れること」の新たな道筋を学んだように思います。
→Eさんについて(読みとばし可) LGBTQ「痛みを抱えて生きる?」①(Eさんの持ち味 担任悪4③)
母親のその後
「ルリ」卒業後の母親の後日談です。パチンコにはまり、金策尽きて離婚に至りました。男性関係にも問題があってということでした。
そういえば、保護者の親睦会で、よそのお父さんにしなだれかかる様を見たことがありました(学校関係の会なのに、しかも、自分の夫が同席している場で)。
ゆとりある保護者対応の難しさ
保護者対応でもめた後、対応の末、関係改善という事例もあります。が、この事例に関しては、今も心にひっかかるものがあります。文句を言われることもなくなり、表面上の関係改善はありましたが。
運動会の「みんなでジャンプ!」をあきらめた「ルリ」が、他の生徒達の楽しそうな練習ぶりを見ていたときの表情が甦ります。
次々と毒を吐く母親の口を封じたくて、娘の残念な特徴をつきつけてしまった。私の側のゆとりある対応というものが、できればよかったのにと。
でも、正直、難しかった…。
保護者に役立てなかった自分
「男を盗られた」という過激な表現に立腹した私でした。
ですが、そういえば、「ルリ」入学まもない頃の親睦会で、気さくに話す母親の人柄に親しみを持ち、ざっくばらんな内容で大いに盛り上がったものでした。
そのときも思い切ったもの言いをするなと、思ってはいましたが。
他の保護者がだんだん遠のいて行ったこと、後に、(「ルリ」の母親との関りについて)また別の保護者から心配されたことを思い出しました。
「ルリ」の母親は場に応じた行動が不得手(というかできない?)なのかもしれません。離婚、絶縁を言い渡されるまでに至った母親。私の中には、自分が役立てなかったという思いが残る事案でした。
他のモンペ事例もご覧ください。モンスターペアレント…「理不尽な文句アもうやめて!」へ → https://kokoronoseiribako.com/monpe-sensabanbetu1/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。