共同歩調での問題対応と「良い報告」

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

以降も共同歩調で

ここまでのいきさつ →   https://kokoronoseiribako.com/hage1/

その後、問題行動はいくつかありました(けっこうヘビーな内容)が、

以降も母親との共同歩調体制を保つことができました。

日常生活での「良い行動報告」も、続けました。

そして、「紙面いっぱいに要求内容が書かれた手紙」が届くこともなく、3学期を迎えました。

連日の励まし

マスミはデリケートな子で、友人関係はもちろん、教師との関りにもぎこちない面がありました。

特に男性教員を苦手としていました。

母親と似た傾向があり、被害者意識を持ちがちです。

些細なことが気になり、心配のタネとなり、自分内で増幅させてしまうのです。

常に「心配ないよ」「大丈夫だよ」と励ましてあげる必要がありました。

励ましの効果は少しずつ蓄積し、笑顔を見せることも徐々に多くなりました。

男性教員とも、自然に話せるようになっていきました。

学校側の努力の実り

マスミもマスミ母親も、学校側と穏やかな関係を構築すること自体、初めてのことだったようです。

前年度までの担当教員らの努力も、私の努力も、ここに至って実ったのだろうと思うことにしました。

(前年度までの苦労と、引継ぎがあったからこその、今年の対応だった)

突然の情緒不安定

ところが3月下旬、突然マスミが極端な情緒不安定になりました。

表情がこわばり、腹痛を訴え、授業にも出れないほどになりました。

保健室で休みっぱなしになり、悩みがあるなら話してほしいと言っても、反応がありません。

それどころか、私の顔を見ないようにしているのです。

その表情からは「反発」は感じられないのですが、見たことのない表情です。

いずれにしろ、無理に聞き出すわけにはいかないので、養護教諭を介して情報を得ることにしました。

 

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上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。