転出先では不登校のまま卒業。進学もなし…。

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

転出先でのタカシ

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/kyomi1/

転出先でのタカシについてですが、半年後、転出先の学級担任から連絡が入りました。

学校に来なくなってしまったと。

転入当初は、早々に友達ができて、元気に過ごしていたのだが、徐々に欠席が増え、来なくなってしまった。

保護者に連絡しても、連絡がつかなくなった。

家庭訪問をしても、家人の応答がないため、転校前の情報を聞きたい。ということでした。

会えずじまいで卒業

転出先担任の質問に応じる形で、情報提供をしました。

そして3年生の年度末になって、本籍地確認のため、再度その転出先担任から連絡が来ました。

前回打合せ以降いろいろと手を尽くし、2回ほど出校したが、不登校状態は改善されなかった。

学校以外の機関にも協力してもらったが、残念ながら最終的に出校しないまま、卒業の流れになった。

手続き上、父親とは顔を合わせたが、本人には会えずじまい。

高校への進学もない。

父親が言うには、体調不良で自宅で休んでいるというが、疑問が残るとのことでした。

子供の可能性を潰す親

子供の成長を願わない親など、いるはずがない。

そう思って、ずっと教師をしてきました。

でも、このタカシ父親だけは、残念ながらそうは思えないのです。

子供由来の収入を自分の生活費に使っていると思われる例は、残念ながら、他にもあります。

(いずれも、疑わしいの範囲です。収入と支出の全てを学校が把握できるわけがないからです。)

でも、タカシ父親の例は、それらとは一線を画すことです。

「洗脳して金ヅル育成?」という恐れが浮かんでしまうからですが、それを拭い去ることができない…。その、あまりの禍々しさに、顔をそむけてしまいたい気持ちになってしまう…。

他の事例の場合は、子供由来の収入を貪る親であっても、子供の成長を喜ぶ様子が感じられたものです。

子供の可能性を潰し、意欲を封じ込めるなど、ありえないことなのに…。

身体が震えるほどの怒り

私の推察は、正しくないかもしれません。

でも、もし合っていたとしたら…。

私の中には、自分の考えが間違いであってほしいと思う気持ちと、身体が震えるほどの怒りが混在しています。

あの、玄関に近づくことに躊躇した情景を、

自責の念と共に、思い出してしまうのです。

 

他のモンペ事例もご覧ください。 → https://kokoronoseiribako.com/monpe-sensabanbetu1/ 

上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。