連日の多すぎる対応は、教師を蝕んでいた…

大関フジ大関フジ

中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。

頑張りすぎてしまった

ここまでのいきさつ →  https://kokoronoseiribako.com/hage1/

「また、やってしまった…」そう思いました。

私は、頑張りすぎてしまったのです。

前年度まで、あまりに多かった母親からの要求回数を覆ってしまうほどの頻度で、私は、自分からも母親と連絡をとりました。

毎日毎日、マスミを励ましました。

一日に複数回ということも、ありました。

頑張りすぎだと、同僚からも言われていました。

違和感全開、「もう勘弁してくれ」と思っていながら、自分から(!)関わり続けた。

連日。

授業その他業務も、他生徒の対応もしながらの…。

教師は自己管理が必要

非行、いじめ、特殊な個性を持つ生徒対応、教育現場では、問題多発に苦しむことが、まま、あります。

でも、特別な事例対応に自分を遣い過ぎることは、教師の疲弊を招き、結果、他の子への配慮が手薄になる。

あるいは、教師が病む。

教師としての在り方、再考

「自分」を遣い過ぎないようにセーブしなければと、同僚に言い、自分にも言い聞かせてきたはずなのに。

以降、私は徐々にマスミ母子と距離を置き、私自身の在り方を考え直しました。

「普通」の励まし

ちなみに、マスミは3年生になってから(なぜこのタイミング?)、家庭事情で転出していきました。

転出先には新しいマンションがあり、さらに豊かな暮らしができるため、その準備に忙しそうでした。

恨まれもせず、特別にこだわられることもなく、「普通の」励ましで送り出して、この母子との時間は終わりました。

信頼される教師とは

改めて考えました。そもそも、教師の仕事は、生徒(保護者)をなつかせることではないはず。

信頼される教師であることと、生徒をなつかせる教師とは、似て非なるものだと思います。

モンスターペアレント沈静といえども…

とはいえ、実際、どうすればよかったのか。

あの頃を振り返ってみました。

「自分の(頑張りすぎ)努力の成果が出て、モンスターペアレントを沈静化させた」とも言える…。でも、自らの「疲弊」や「病み」を招いたことにもなります。

努力が、裏目?に出た?、いや、よじれた側面の目に出てしまった?

別な問題をはらむ方向に行ってしまったと、反省が残る事例でした。

私自身、教師退職後の今も、ちゃんと答えを出せないでいます。

(のちに再考し、別葉で載せたいと考えています。)

 

他のモンペ事例もご覧ください。→ https://kokoronoseiribako.com/monpe-sensabanbetu1 

上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。