親切心からの申し出はありがたいのですが…
中学校教師30年の経験から事例を紹介します。仕事熱心な教師の、心の整理の一助になればと…。ここに徐々に掲載していきます。ご自身の悩みに似た事例があれば、参考にしていただければ幸いです(・。・;。
親切心からの申し出
ここまでのいきさつ → https://kokoronoseiribako.com/tyokika1/
電話での内容から、K子父親は、親切心一心だということもわかりました(入学式用に明るい色の表紙をつけてあげようとした)。
ですが、級友の内訳の発表自体が入学式当日であること、実は呼名について準備済みであることをK子父親に伝え、協力への感謝をしつつ、その申し出を丁寧に断らせてもらいました。
以降も続く心遣い
そしてその後。入学式以降も、K子父親からの申し出などは、折に触れ学校に届きました。
回数が増すごとに、「K子父から連絡あり」を耳にする相川先生の表情は、「お疲れ度」を深めていきました…。
その内容は…。
給食の異物混入調査
給食の異物混入が昨今問題視されているので、書面で調査してほしい。
生徒がその場で教師に報告することになっているのは知っているが、気の弱い子は言えないので、毎月末にアンケート調査をしてほしい。というものでした。
ちなみにご自身の子、K子自身は多弁ということこそあれ、「気が弱くて言えない」という雰囲気ではありません。
「気の弱い子」とは誰を想定してのことなのか、「?」でした。
後日の調査というのは対応しづらく…
そもそも、異物混入があった場合、直ちにその現物を預かり、給食センターへ調査を依頼するのですから、後日アンケートというのは対応に苦慮することになります。
また、これまで、異物があれば生徒はすぐ報告しています。
物事の検証には証拠となるものが必要だというのは、むしろ、生徒の理解を深めたいことでもあります。
(ちなみに、過去の異物混入事例では、すぐに現物を預かりました。確認の結果、給食センターのミスではなく、配膳生徒のハンカチの特徴ある繊維だとその場でわかりました)
モンペじゃないけど…長期化ツライ その5/10へ → https://kokoronoseiribako.com/tyokika5/
上記内容は仮名であり、内容を一部改変しています。